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権利のための闘争

暑すぎる…
なんで真夏に選挙するんでしょうね?
外でスーツ着て演説とかしてたら倒れますよ。
聴く方も、体調管理に十分気をつけて下さい!

私は、中学時代の社会の平井先生が、選挙権を持つようになったら投票には必ず行けと教えてくれたので、今までどんな選挙でも投票をしなかったことはありません。
今回の参院選も、昨日さっそく期日前投票を済ませてきました。
投票率、どうなるでしょうね?
やっぱり、有権者の約半数の人たちは今回も投票しないんでしょうか?

「選挙に行かない」というのは、どういうことなのか。
なぜ、私たちは投票に「行かなければならない」のか。

江戸時代末期、天保の大飢饉が起こって餓死者が続出しました。
奉行所に救済を嘆願しても容れられず、大坂町奉行所の元与力大塩平八郎は、家財を売り払い、飢えに苦しむ庶民のために幕府に反旗を翻しました。

さすがに、現在餓死者が続出している状況とは言えませんが、国民は五公五民で苦しんでいます。企業の倒産件数も一万件を超えています。
他方で、2024年度の日本の税収は、当初の政府予測をはるかに上回り、約75兆円に達しました。これは過去最高で、5年連続の記録更新です。社会保険料も恐ろしく高い。
明らかにこれは取られすぎです。
政府による財産権の侵害です。
その使いみちにしても、日本各地で道路は陥没し、水道管は破裂してるのに、自国のインフラの整備は怠って、外国にお金をばら撒いてる。
これは背任です。

先日、ドナルド・トランプがイランの核施設を空爆した後、とんでもない暴言を吐きました。
戦争をやめさせたんだから、これは本質的に広島・長崎と同じだと。

違います。
まったく違います。
あのとき、日本はすでに降伏の意志を示していました。
それにもかかわらず、アメリカは“実験”のために、無防備な市民を虐殺したんです。
明白な戦争犯罪であり、歴史に刻まれた人道に対する罪です。
戦争犯罪に対する自覚のない、日本人の名誉を傷つけるこの発言に対して、日本政府は抗議すらしない。
…でしょうね。
他国に国民が拉致されても取り返そうとしない国です。
そら、西新宿の飲み屋の親父も、「日本もクラゲになっちまった」と笑いますよ。

日本政府の姿は、財産権を侵害されても先人の名誉を傷つけられてもそのことに気づきもしない、同胞が他国に拉致されても他人事だと思っている、情けない、冷酷な、私たちの写し鏡です。

ドイツの法学者イェーリングは、『権利のための闘争』の中で、「権利のための闘争は、権利者の自分自身に対する義務である」と述べています。
自分の権利が侵害されていることに対して、敏感になりましょう。
自身の権利を守るために戦うのはその尊厳を守るための義務です。
そして、現代における権力に対する闘争とは、すなわち「投票」です。

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