最近、イギリスで一人の日本人が話題を呼んでいます。
駐英日本大使の鈴木浩さん。
鈴木さんは大使就任後、Xでイギリス愛溢れる投稿を続け、フォロワーはなんと13万人を超えています。
鈴木大使の投稿にはイギリスという国やその文化への深い愛が溢れ出てしまっていて、フォロワーのイギリス人たちは、「なぜ外国の大使が自分たちの国の政治家よりもイギリスを愛してくれているんだ⁈」、「イギリスのすべての政治家よりも愛国的だ!!」と大絶賛。
イギリス人の反応を見ると、どの国の人たちも自分の国の政治家に不満を持ってるんだなぁ…と共感を覚えます。
あと、最近感動したことといえば、パドレス戦でのドジャース大谷翔平選手の対応ですよね。
報復合戦で、時速160kmの故意死球を背中に受けた後、怒ってベンチを飛び出そうとする仲間を制して淡々と一塁まで歩いて行き、相手チームの一塁手ルイス・アラエス選手と握手をし、さらに彼は相手チームのベンチに歩み寄って談笑してみせました。
パドレスのスタープレイヤーであるマニー・マチャド選手は試合後こう語ったそうです。
「あの握手は俺にとってビンタのようだった。あれは言葉のない宣言だ。『俺は子どものような反応をするほど未熟じゃない』ということだ。」
鈴木大使や大谷選手の行動の根底には、他国の文化、あるいは相手チーム、野球というスポーツそのものに対する深いリスペクトがあって、上辺だけの、その場しのぎの、感情的で反射的な行動とは対極にある成熟した大人感があります。
もしかしたら、彼らの行動にはパフォーマンス的な部分が含まれているのかもしれません。
しかし、表面的なタダのパフォーマンスは見透かされると思います。その言動には心の奥底から滲み出る愛や敬意があって、だからこそこれに触れた人たちが感化されていくんだろうと思います。
他人に好かれるには、他人から尊敬されるには、どういう心構えを持ってどう行動したらいいのか、ということを教えてもらったような気がします。
翻って、日本の首相や、先日の東京都議会議員選挙で候補者全員落選した党の代表の受け答えを聞いていると、彼らは本当に鈴木大使や大谷選手と同じ日本人なのか?と、率直にそう思います。
なぜ、そうまでして嫌われたいのか?
それとも、まさか自覚がないのか?
「嫌われる勇気」、出し過ぎ‼
自ら心を開いて相手の懐に飛び込んでいく、怒りや痛みを堪えて穏やかに笑顔を見せる、そういった「勇気」を持ちたいと、最近話題の人たちの言動を見ながら感じました。